どーも、オオナムヂです。
無性にミステリーを読みたい衝動にかられ、何を読もうか模索していたところ、以前読んでみた中で衝撃だった綾辻行人の「十角館の殺人」を思い出しました。
ということで、綾辻作品を読んでみたいと思い購入したのがこちら。
表紙に描かれた少女がなんとも言えない雰囲気を漂わせていますが、上下巻ということでどのようなストーリー展開になるのか楽しみです。
読んだ感想
してやられた!(またしても)
というのが素直な感想になります。
最後の最後で予想だにしていないラストが待ち構えていました。
あらすじ
ネタバレにならない程度であらすじを3行でまとめます。
主人公は、親の都合で田舎の中学校に転校した。
転校先のクラスでは月に一人以上死者が出るという謎の超常現象が発生中。
それを食い止めるべく、過去の例などから立ち向かっていく。
はい、3行。
ミステリー要素(why?)とサスペンス要素(what happens next?)が最大級のレベルで維持され、読み進める手が止まりませんでした。
してやられた点
叙述トリックって何?という方はこの本を読んでみてください。
私も叙述トリックという言葉自体に馴染みがありませんでしたが、Anotherを読んでみて、「ああ。こういうのが叙述トリックというんだな」と感じました。
思い返せば「十角館の殺人」でも叙述トリックが使われていた感がありますが、それが一層際立っているのが本作といえるでしょう。
いや、しかしまさかね。という展開。
これは叙述トリックが使われています、と説明されてから読んでもラストを推察できるかどうか。うーむ、無理ですな。まだ読んでいない人は挑戦してみてください。
本作には叙述トリックが使われています。最後の最後で「Another」の正体に気づけるでしょうか?